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Google Cloud で Red Hat Enterprise Linux を選ぶ理由

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Google Cloud Platform は、適応性に優れたスケーラブルなソリューションであり、クラウド移行を進めるお客様がイノベーションを迅速に実現できるよう支援します。Red Hat® Enterprise Linux® は、データセンター、クラウド、エッジ全体でビジネス運用の基盤として機能する、セキュリティ重視の安定したオペレーティングシステムです。この 2 つを組み合わせることで、企業は幅広いワークロードに対応できる柔軟性とコンピュート能力を確保することができます。

ビジネスでは、現在の需要と業界の将来の方向性のバランスを取ることが常に求められています。プラットフォームが現在の要件を満たしていても、将来的に大きな変更を加える選択肢がない場合、負債になります。Red Hat のオープン・ハイブリッドクラウド・アプローチなら、データがどこにあるかにかかわらず、オンプレミスでもクラウドでも同じ管理ツール、同じセキュリティ、同じ機能で将来に備えることができます。クラウドに完全に移行する場合でも、独自のインフラストラクチャを維持する場合でも、Red Hat Enterprise Linux で標準化することで、単一のベンダーやソリューションに縛られることなく開発ライフサイクルの強固な基盤を得ることができます。

クラウドの課題 

組織のニーズはそれぞれに固有であり、クラウドへの移行を行う (あるいは検討している) 理由も多様です。

  • セキュアなデータをオンプレミスに置きながら、クラウドでアプリケーションを開発したい。 
  • スタッフの再トレーニングの必要性を最小限にするために、デプロイ場所を問わず一貫した方法で動作する環境が欲しい。 
  • マルチクラウドのフットプリントで迅速にスケールアップまたはスケールダウンする必要がある。 
  • 脅威のリアルタイム監視と修復を可能にするプラットフォームが欲しい。 
  • 複数の異なる市場で事業を展開し、それぞれに異なるコンプライアンス要件が存在する。

Red Hat Enterprise Linux は、世界で最も人気のある Linux ディストリビューションです。その理由は、オープンソース・コミュニティの創意工夫と、エンタープライズレベルのサポートによる安定性とセキュリティが共存しており、上記を含めさまざまな課題に取り組むことができるからです。Google Cloud で Red Hat Enterprise Linux を実行することにより、Google の高可用性 (HA) クラウド・アーキテクチャと強化されたセキュリティという形でさらなる利点がもたらされます。
 

2023 年 Google Cloud パートナーオブザイヤーに選出されただけでなく、Red Hat と Google の密接な関係は 10 年以上前にさかのぼります。長期にわたるパートナーシップの結果、Google Cloud 上で Red Hat Enterprise Linux を使用する顧客は両社のプラットフォームの長所を利用でき、広範な Red Hat Ecosystem Catalog と Google の包括的なクラウドツール一式にアクセスできるようになりました。これらはすべてネイティブに統合され、連携して動作するよう最適化されています。 

セキュリティ、監視、コンプライアンスツール

セキュリティ事情は日々変化しており、新たな脅威も絶えず登場しています。Red Hat Enterprise Linux は悪意のある攻撃者の先を行き、データと環境を安全に保つための以下のようなツールを提供します。

  • セキュリティ・アップグレードとパッチ適用:重要なアプリケーション向けのライブカーネルパッチを使用します。再起動は不要です。
  • Red Hat Insights によるライブモニタリング:環境を定期的に分析し、脆弱性を特定し、ダウンタイムにつながる前に対処できるようにするユーティリティです。
  • 事前定義済みまたはカスタムの許可リスト:環境内で信頼できるプログラムを管理します。
  • モダナイズされた暗号化:カスタマイズ可能な設定でデータがどこにあってもコンプライアンス要件を満たします。
  • 検証済みのセキュリティ認証:連邦情報処理標準 (FIPS) およびコモンクライテリア認証に準拠するためのものです。

さらに、Google Cloud 上の Red Hat Enterprise Linux はすべての新しいバージョンのセキュリティプロファイルが、ハイブリッド環境とマルチクラウド環境で稼働するよう、広範囲にわたってテストされています。

概要:Red Hat Enterprise Linux のセキュリティとコンプライアンス

可搬性

Red Hat Enterprise Linux 上に構築されたアプリケーションとコンテナは、必要に応じて Google Cloud との間で移動できるため、プラットフォームを変更する複雑性を伴うことなく、ビジネスニーズの変化に柔軟に対応できます。既存のオンプレミスの Red Hat サブスクリプションをお持ちの場合は、Red Hat Cloud Access プログラムを利用して Google Cloud に移行することができ、既存の投資を最大限に活用することができます。 

柔軟性と統合

Google Cloud 上の Red Hat Enterprise Linux では、理想的なデプロイメント環境を大規模にカスタマイズして複製できるイメージビルダーツールにアクセスできます。また、Red Hat の Universal Base Images (UBI) ライブラリにある OCI 準拠のコンテナイメージのライブラリを利用したり、Red Hat 認定ゴールドイメージを使用したりして、テスト済みで信頼性の高い新しいインスタンスをより高速にスピンアップすることもできます。

PodmanBuildahSkopeo などのオープンソース・コンテナツールのネイティブサポートに加え、Red Hat Ecosystem Catalog を通じて Red Hat Enterprise Linux をさらに拡張することができます。これには認定パートナーによる数百のオープンソース・ソリューションが掲載されており、すべてハイブリッドクラウド全体にデプロイできます。 

SAP ワークロードのパフォーマンスを向上

競争の激しい市場では、新しい情報に素早く対応する能力が欠かせません。Google Cloud 上で Red Hat Enterprise Linux for SAP Solutions を使用すると、SAP アプリケーションとデータベースを SAP 認定クラウドインスタンスに簡単にデプロイできます。これはスピード面での大きな利点につながり、Google BigQuery のクエリ完了が 63% 高速化し、分析レポートが 77% 高速化すると報告されています1。Google Cloud 上の SAP ワークロードは Google Compute Engine サービス向けに最適化されており、エンタープライズ・リソース・プランニングのニーズを支える信頼性とパワーを提供します。 

支払い方法とコスト削減

Google Cloud 上の Red Hat Enterprise Linux を購入するにはさまざまな方法があり、コストを削減する方法も複数あります。Google Cloud Marketplace から直接購入する場合は従量課金制のため、Google Cloud の確約利用料を破棄し、Google の確約利用割引 (CUD) を利用して予測可能なワークロードの追加割引を 1 年および 3 年の期間で利用できます。変動の少ない予測可能なワークロードの場合、このプログラムでの購入は大幅なコスト削減につながります。Red Hat Hybrid Committed Spend プログラムの参加者は、Google Cloud 上の Red Hat Enterprise Linux で契約している Red Hat 確約利用料を利用することで、これらの節約を補うことができます。Red Hat の営業担当者が、お客様の価値を最大限に高めるお手伝いをいたします。 

CentOS からの移行でも、現在 Red Hat Enterprise Linux を使用している場合でも、Google Cloud 上の Red Hat Enterprise Linux に簡単に移行できます。ニーズに合わせてイメージの種類と料金の支払方法をお選びいただけます。Red Hat 製品を選択し、お客様のニーズに合った方法でその製品を Google Cloud で使用する方法をご覧ください。

Red Hat Enterprise Linux をすでに使用している場合:Red Hat Cloud Access により Google Cloud で運用しながら、Red Hat サブスクリプションのメリット (受賞歴のあるサポート等) をそのままご利用いただけます。 

Google Cloud をすでに使用している場合: Google Cloud Marketplace から購入して確約利用割引プログラムを利用する場合は、Red Hat Enterprise Linux の購入時に Google の確約利用料を使用できます。 

どちらも初めて使用する場合: Red Hat Enterprise Linux と Google Cloud で開始する際のすべてのオプションをご確認ください。

1IDC Business Value Snapshot (Google Cloud 後援)、「The Value of BigQuery from Google Cloud for SAP Customers (SAP ユーザーにとっての、Google Cloud の BigQuery の価値)」、2021 年 7 月。

Google Cloud 上の Red Hat Enterprise Linux

ハイブリッドクラウド全体で一貫性とセキュリティを実現する、Google Cloud 上のビジネス運用のためのセキュアな基盤。 

Red Hat Enterprise Linux Server

アップストリーム・コミュニティとの緊密なコラボレーションにより、信頼性の高いプラットフォームと、物理、仮想、およびクラウドのデプロイメントにわたって一貫したアプリケーション環境がもたらされます。

Red Hat Enterprise Linux for SAP Solutions

Red Hat、Google Cloud、SAP が連携して SAP ソリューションのプロダクション・デプロイメント用の Red Hat 製品と Google Cloud 製品を認定し、クラウドベースのデプロイメントについて、価値実現までの時間を短縮し、効率を向上させ、高レベルのセキュリティを実現します。

関連資料

記事

Linux とは

Linux は、OS の基本コンポーネントであるカーネルと、そこにバンドルするツール、アプリケーション、サービスで構成されるオープンソースのオペレーティングシステムです。

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SELinux とは

SELinux (Security-Enhanced Linux) は、管理者がシステムにアクセスできるユーザーをより詳細に制御できるようにする Linux® システム用のセキュリティ・アーキテクチャです。

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Linux カーネルとは

Linux カーネルとは、Linux オペレーティングシステム (OS) の主要コンポーネントで、コンピュータのハードウェアとプロセスとの間のコアインタフェースです。

Linux の詳細はこちら

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新しいアプリケーションの展開、環境の仮想化、より安全なハイブリッドクラウドの作成などに適した汎用性を誇る、安定性に優れた実績ある基盤です。

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